セメント瓦は困る
こんにちは、山口です。
先日この東海地方にも上陸した台風21号・24号は、
場所によってかなりの被害がありました。
「屋根の袖が飛んでしまった」「棟が飛んでしまった」とか、
「この台風で雨漏りしている」と多くのご相談を頂き調査に伺いました
その中で多く見られたのが、セメント瓦(モニエル瓦)屋根の建物でした。
タイトルにも書かせて頂きましたが、
調査に伺い屋根がセメント瓦だと困ってしまうのです。
なぜこの瓦が困るかと言いますと、
セメント瓦は輸入品で、もう10年ほど前にメーカーさんが潰れてしまっている為、
瓦や棟・袖などの材料がもう世の中にないとからです。
大きさも、日本の瓦よりも袖なども長いので、使用する事ができません。
つまり代替え品がないという事になってしまいます。
部分的に4本だけ袖が飛んでしまったなどの場合でも、
材料がないので、補修ができません。
雨漏りの修理をする場合でも同じです。
平瓦をめくらないと修理ができないのですが、
めくる時に釘を抜くため、数枚は必ず割れてしまいます。
しかし割れてしまった瓦の代わりは無いのです。
僕らが困るのは、屋根でも雨樋でもそうなんですが、
メーカーが潰れていたり、商品が廃盤になっている場合、
部品や材料がないので、部分改修が出来ないという事です。
屋根材を選ばれる時には、そのメーカーさんや、
現在の屋根材の評判なんかをしっかりと調べてから、
選ばれると良いと思います。
メーカーは潰れなくても、商品が廃盤になってしまう事も多々ありますので、
新築時・リフォーム時にも屋根材選びはしっかりとして下さいね!!
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